頭金は必要?頭金を入れることのメリット・デメリットは?
ひと昔前は不動産を購入するときは必ず頭金が必要と言われていました。
頭金とは不動産取得費用(物件価格+諸費用)のうち、自己資金から支払う金銭のことで、頭金=自己資金と思ったら良いと思います。*銀行によって頭金の解釈が異なる場合があります
「資金計画について」を見てもらうと分かるのですが、お家を買うには様々な諸費用がかかります。
例えば3000万円の物件で諸費用が200万円の場合は、お家を買う為に必要な費用は合計で3,200万円にが必要になります。仮に頭金300万円を入れる場合は、3,200万円-頭金(自己資金)300万円=2,900万円を住宅ローンを組んで購入するということになります。
ですが今は諸費用などは初めから住宅ローンに組み込んで、お家にかかる費用を全て借入をするという方も多いです。貯まった自己資金はいざという時のために手元に置いておきたという方、低金利時代の今はフルローンで購入して金利が上がった段階で一部繰り上げ返済しようと考える人もいるでしょう。
それでは頭金を入れるメリットはあるのでしょうか?ここでは、頭金を入れる事によるメリット・デメリットを紹介したいと思います。
〇メリット1:頭金を入れることで借入額が減り、最終的な支払総額が安くなります
例えばお家を購入するためにトータルで3,200万円が必要とします。住宅ローンは35年間・変動金利0.875%で借入をする場合の【頭金有り】と【頭金無し】で比べてみましょう。
A:頭金有り【頭金300万円+住宅ローン2,900万円】
月々返済額:80,184円 ローン支払総額33,677,203円+頭金300万円
=支払い総額:36,677,203円
B:頭金無し【3,200万円全て住宅ローンを組んだ場合】
月々返済額:88,479円 支払い総額:37,161,069円
結果、Aの頭金有りの方が月々の支払を約8.2千円安くなり、支払い総額483,866円安く抑えることが出来ます。
(金利の変動により結果は異なります)元金が少ないのでその分の利息を支払う必要がありません。
〇メリット2:低金利の住宅ローンが利用できる
より金利が低い商品は「物件価格の〇割以内の借入」という条件がついてる場合があります。フラット35でも融資率が「9割以下」と「9割超」とで金利が異なるように、例えば物件価格の9割以下の借入が条件の場合、1割は頭金が必要です。物件が3,000万円の場合は300万円を頭金を入れることが条件となり条件がクリアできれば、より低い金利で住宅ローンを組むことができます。金利が低いと総支払額も安くなるので結果的にさらにお得になりますよね。
*物件価格の考え方が「住宅の販売価格のみ」もしくは「販売価格+諸費用」と金融機関により異なる場合があります。諸費用が物件価格に含まれない場合は、別途諸費用の準備がいるため注意が必要です。
〇メリット3:個信に軽度な事故履歴があっても審査に通る場合がある
通常、個人信用情報(個信)に事故履歴がある場合住宅ローンの審査が通らない場合がほとんどです。
しかし事故内容が軽度で、さらに頭金がしっかりとあると「この人はお金の管理ができて返済もきちんとするだろう」と個人の信用に繋がり審査に通る場合もあります。
それでは頭金を入れることによる「デメリット」はあるのでしょうか?
●デメリット:貯まっていた貯蓄を頭金として入れると、急な出費の時に対応が難しくなる
貯蓄のほとんどを頭金として出してしまうと、手元に資金が無くなりいざという時に困ることになります。家を買った後も、住宅に必要な物もありますし、引越し費用や家具家電の購入設置費用なども考える必要があります。
また不測の事態で仕事が無くなったら?収入が途絶えたら?住宅ローンはそれでも支払い続ける必要があります。何があってもしばらくは支払いが滞ることなく、生活も続けれるように手元に資金があると安心です。
このように頭金を入れると、月々の支払いを抑えたり、金利優遇も受けられたり、個人の信用が高まるとメリットもありますが、頭金を出すことで手元の資金が無くなり不安な面も出てくるでしょう。家を購入した後の生活や資金計画も踏まえて、頭金を入れるか入れないかをしっかり考える必要があります。
住宅ローンのご相談はお気軽に。
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